2006年08月21日

pdaXrom 1.1.0beta1 - まとめ #6 Webブラウズ環境の構築

基礎部分が全て完成したので、アプリケーションを導入してきます。
まずはWebブラウジングのために、

w3m
dillo
Firefox

と3つのアプリケーションを導入します。


<w3mの導入>
非力な本体と低速なネットワークでもすこぶる快適な動作をしてくれるw3mを導入します。パッケージはXFCE4の時にもお世話になったkenyaさんが以下のサイトで配布されています。

Proto-Type001へようこそ! — Proto_Type001
http://comomo.shacknet.nu/

libgc_6.7_armv5tel.ipkw3m_0.5.1-CVS1.968_armv5tel.ipk の2つのファイルをダウンロードしてきてください。そうしたら以下のコマンドでインストールします。
install libgc_6.7_armv5tel.ipk
ipkg install w3m_0.5.1-CVS1.968_armv5tel.ipk

ちなみにヘルプを表示するためにはperlが導入されている必要があります。サイズが大きいので導入する/しないと導入先については各自でご判断ください。カードに導入するのであればコマンドは以下のとおりです。
ipkg -d /mnt/card install perl

…と、これだけで終わってしまうのも何なので、ちょっと一工夫。
w3mは設定保存&作業ディレクトリに/home/root/.w3mというディレクトリを使用するのですが、キャッシュやクッキーの保存のために頻繁に書き込みを行うため、本体メモリを痛めそうでちょっと気になります。それに本体メモリをぎりぎりまで使わざるを得ない750にとって容量の確保も頭の痛いところ。そこでディレクトリの実態をカード側にします。(単にリンクを張るだけですが)
mkdir /mnt/card/home/root/w3m
cd
ln -s /mnt/card/home/root/w3m .w3m

これをやっておくもう一つの利点は、本体側でOSの再インストールを行ってもw3mの設定がカード側に残ってくれること。キャッシュやクッキーも残っているのでOS再導入&w3mのインストールが終わったら、リンクを張り直すだけであっという間に今までどおり使うことが出来ます。是非ともお試しください。(って普通の人はそんなに年中OS入れ直したりしないか…)

w3mといえば軽さが信条ですが、私はそれ以上に『驚異的な適応力の高さ』に価値を見いだしています。私がよく利用するmixiGmail、そして会社で使っているWebメールなどがw3mでは全て問題なく使用できます。これはdilloはおろかFirefoxでも実現できていないので、その性能の高さには驚かされるばかりです。FirefoxIEなどGUIなブラウザに慣れてしまっているとちょっと取っつきにくいw3mですが、pdaXromではホントお勧めです。

使い方は以下のマニュアルをご覧ください。

w3m manual
http://homepage2.nifty.com/aito/w3m/MANUAL.html


<dilloの導入>
w3mの補完用にdilloを導入します。w3mと比較して、

<良いところ>
w3mほどではないが十分に動作が軽い
・画像が表示できる

<イマイチなところ>
・サイトの再現性はそれほどでもない
 (表示できないサイトも多々ある)
・日本語入力が出来ない

とこんな感じです。(えらい主観的な比較ですんません)
日本語入力可能なdilloについてはゆるゆるはっかーさんが公開されているのですが、残念ながら今回構築した環境ではうまく日本語入力できておりません。(仕組みがよく分かっていないので原因究明できません…)

パッケージはpdaXrom.jpのアップローダにあるものを利用させていただきます。

アップローダ - pdaXrom.jp
http://pdaxrom.sourceforge.jp/wiki/index.php?%A5%A2%A5%C3%A5%D7%A5%ED%A1%BC%A5%C0

ダウンロードするファイルは dillo-i18n_0.8.5-20060105_armv5tel.ipk です。
インストールはいつもどおりのコマンドで。
ipkg -d /mnt/card install dillo-i18n_0.8.5-20060105_armv5tel.ipk

w3mの補完に使うという意味では、w3m側で外部ブラウザにdilloを登録しておくと便利です。w3mでブラウズしている途中で画像が見たくなったら"M"を押せば即座にDilloで表示!dilloが日本語入力不可であることを十分にカバーできます。


<Firefoxの導入>
何でも出来る最終兵器としてFirefoxを導入します。w3mと比較して、

<良いところ>
・あのFirefoxがザウルスで動く!

<イマイチなところ>
・起動重すぎ(起動に1分くらいかかります…)
・ブラウズ重すぎ(不安定で低速なbitWarpでは辛い…)

とこんな感じです。(これまたえらい主観的な比較ですな)

導入は非常に簡単で、コマンド一発です。
ipkg -d /mnt/card/ install firefox

そしてw3mの時と同じく、作業ディレクトリをカード側に置きます。
mkdir /mnt/card/home/root/mozilla
cd
ln -s /mnt/card/home/root/mozilla .mozilla

この作業ディレクトリには設定だけでなく拡張機能も保存されるため、拡張機能の導入時に異常終了してしまいがちなpdaXrom版では再インストール時の作業が激減して非常に助かります。(これまた再インストールしない人にはあまり意味がないのかな…)

導入完了直後のFirefoxは英語版なので、日本語化のために以下の2つの拡張を導入します。

Locale-Switcher Extension
http://benjamin.smedbergs.us/switch-locales/

ftp://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/1.5/linux-i686/xpi の一覧
ftp://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/1.5/linux-i686/xpi/

ダウンロードするファイルは switch-locales-1.5.1.xpi および ja.xpi です。上記サイトから直接インストールしようとすると失敗することが多い(上記サイトのせいではなくpdaXromでのFirefoxの問題)ので、一度ファイルをダウンロードし、そのファイルをURL欄に指定してインストールを行います。

ほとんどの拡張機能はpdaXrom上でも動作するようなので、あとはお好きなものを入れていただければよいかと思います。私はちょっと前まではPC上とほぼ同等の拡張を導入していたのですが、w3mをメインにしてからは必要最小限の拡張のみ入れるようにしています。参考までにご紹介。

mozdev.org - menueditor: index
http://menueditor.mozdev.org/

メニューを自由にカスタマイズするための拡張です。メニューの数を減らすことでボタン、メニュー、URL欄、検索欄を1行にまとめてしまい、表示出来るスペースを広く取れるようにしています。

Foxmarks - Foxcloud Wiki
http://www.foxcloud.com/wiki/Main_Page

オンラインでブックマークを同期してくれる拡張です。これでPCで使っているブックマークをザウルス側でも簡単に使用することが可能になります。ザウルス本体や通信にかかる負荷を考慮して自動的に同期を取る機能はオフにしています。(必要に応じて手動で同期)

その他のカスタマイズとしては、以前ご紹介した2つのことを行っています。

その1:タブの色分け
プロファイルディレクトリのchrome配下に以下のファイルを作成します。

内容は別ウィンドウで → /home/root/.mozilla/firefox/xxxxxxxx.default/chrome/userChrome.css

その2:高速化
プロファイルディレクトリの配下に以下のファイルを作成します。

内容は別ウィンドウで → /home/root/.mozilla/firefox/xxxxxxxx.default/user.js


<まとめ>
…まとめは特にないっす。
3つのブラウザを必要に応じて使い分けて、快適なWebブラウズを!
posted by 月水和尚 (とも) at 13:05 | Comment(4) | TrackBack(0) | りなざう
この記事へのコメント
こんばんは!

次は、r121で行きましょうか?(笑)
私のBlogも初期インストールで止まってます。
Posted by yasu at 2006年12月04日 21:56
私の場合これで完成なんですよぉ〜。
もうちょっと書くことあるかな、と思って終わりの言葉を
書かなかったのですが、もう特にすることがない…。
あとは入れてもmplayerとかsnes9xくらい。
ならいっか、と思ってこれにて完了です。

r121系はkenyaくんと独自ビルド(通称『俺ROM』)を作るのを
目指しているので通常版の導入手順を書くことはなさそうです。
XFCEな環境で良ければ是非ともyasuさんも参加してください!
Posted by tomo at 2006年12月08日 11:33
どうもです。

是非、参戦したいです。
C860、C1000どちらかを通常版にしておいて
どちらかをXFCEな環境にしようかと思ってます。

ただ、どのBlogでもr121インストールが掲載されていないので、私のところへの訪問者が増えてきています。初期インストール以降更新していないので、困ったちゃん状態です。
Posted by yasu at 2006年12月08日 20:48
では後ほどご案内のメール送りますね。
(まだkenyaくんとクローズドでやってるので)

r121は手なずけるのが大変なのでみんな深入りしないのかもしれませんね。
本家のSVNも最近更新されてないし、ホームページもトラブル続きだし、ちょっと心配です。
Posted by tomo at 2006年12月08日 21:05
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