<毎度のお約束>
当手順は完全に無保証です。ここに書かれている事を実施して被ったあらゆる被害について当方は何一つ保証する事は出来ません。当手順を実施する事で間違いなくメーカー保証は受けられなくなりますし、場合によっては大切なデバイスを煉瓦や文鎮にしてしまう可能性も十分にあります。これらのリスクについて十分に理解し、全て自己責任で対処できる方のみ先を読み進めて下さい。
基本的な手順は、毎度おなじみAndroid Custom Cookbookのこの手順書に載っております。そちらもあわせてお読み下さい。(と言うかそっちだけ読めば済むような気も…汗)
Cyanogenmod 5.0.7 test2は、以下のサイトで公開されています。
Cyanogenmod-5 For Dream/magic - Would You Like A Pony? - V5.0.7-Test2 (05/03/2010)
http://forum.cyanogenmod.com/index.php?/topic/2688-cyanogenmod-5-for-dreammagic-would-you-like-a-pony-v507-test2-05032010/
ここから以下の2つのファイルをダウンロードします。
update-cm-5.0.7-DS-test2-signed.zip
gapps-ds-ERE36B-signed.zip
ダウンロードしたファイルをSDカードに転送します。方法は何でもいいのですが、一番簡単なのはUSBで母艦と接続して以下のコマンドで送ってしまう事でしょう。
./adb push update-cm-5.0.7-DS-test2-signed.zip /sdcard/cm507test2.zip
./adb push gapps-ds-ERE36B-signed.zip /sdcard/cm-gapps.zip
./adb push gapps-ds-ERE36B-signed.zip /sdcard/cm-gapps.zip
母艦側のファイルパスはあんまり考慮せずに書いてます。適宜自分の環境に合わせて読み替えて下さい。
完了したら一度端末の電源を切り、Homeキーを押しながら電源をONにしてリカバリーモードで起動します。
まずは領域の初期化(Wipe)を実施します。メニューから
Wipe → Wipe data/factory reset
と選択し、Homeキーを押してWipeを実行します。
完了したら一番上のメニューまで戻り、
Flash zip from sdcard
を選択します。先ほどSDカードに書き込んだzipファイルが表示されるはずなので、cm507test2.zip→cm-gapps.zipの順にFlashを実施して下さい。
完了したらReboot system nowを選択して端末の再起動をします。初回起動にはかなり時間がかかりますので、慌てず騒がずじっくり待ちましょう。10分待ってもmyTouch3Gの表示から動かなかった場合はインストールに失敗しているので、一度バッテリを抜いて強制シャットダウンし、リカバリモードでの起動からやり直して下さい。
無事起動したらCyanogenmod 5.0.7 test2の導入は完了です。このままでも十分速いのですが、さらなる高みを目指すべくJITパッチとOverClockパッチを適用してみます。
まずはJITパッチ。以下のサイトで公開されています。
xda-developers - View Single Post - [ROM] CyanogenMod-5 - Would you like a pony? (EXPERIMENTAL) [05/03 - v5.0.7-test2]
http://forum.xda-developers.com/showpost.php?p=6354804&postcount=1293
ダウンロードしたファイルをSDカードに転送します。
./adb push JIT-CM5.0.7_t1-ds.zip /sdcard/cm507jit.zip
端末の電源を切り、リカバリモードで起動します。メニューからFlash zip from sdcardを選択し、先ほど転送したcm507jit.zipを選択してFlashを実施します。(Wipeは必要ありません)
完了したらReboot system nowを選択して端末の再起動をします。これでJITパッチの適用は完了です適用されているか確認する方法が分からないので、適用されていると信じましょう。(笑)
そしてOverClockパッチ。以下のサイトで公開されています。
xda-developers - View Single Post - ToAsTcfh Overclock Kernel Patch
http://forum.xda-developers.com/showpost.php?p=6382405&postcount=564
適用する前の下準備として、 /sd-ext (SDカードの第2パーティションです)の下に userinit.sh というファイルを以下の内容で作成します。
#!/system/bin/sh
echo 528000 > /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/scaling_max_freq
echo 528000 > /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/scaling_max_freq
いちおう実行権限もつけておきましょう。
chmod 6755 /sd-ext/userinit.sh
これで下準備完了です。母艦側からfastbootで再起動します。
./adb shell reboot bootloader
fastbootで起動したら母艦側で以下のコマンドを実行します。
fastboot flash boot oc-cm-5.0.7-v2-boot.img
fastboot reboot
fastboot reboot
再起動後にはオーバークロック可能な状態になっています。選択可能なクロックは以下の通りです。
122880, 128000, 245760, 384000, 528000, 537600, 556800,
576000, 595200, 614400, 633600, 652800, 672000
私の環境では安定稼働の上限は614400でした。個体差があると思うので、各自の環境で色々試して頂ければと思います。クロックの変更はOverclockWidgetを使うのが一番簡単でしょう。
ここまでやるとかなりストレスなく動いてくれます。すでに1年以上前の機種なのに、ソフトウェアのチューニングでここまで動作速度や機能向上を果たせる事にただただ驚きです。カスタムROMや各種ツール、そしてそれらの手順をまとめて下さる皆様に感謝です。
最後にオマケ情報。SDにswapパーティションを作成してあるのであれば、以下の対応で起動時にswapを有効化する事が出来ます。
まずは /system/etc/fstab に以下の1行を追加します。
/dev/block/mmcblk0p3 none swap sw
そしたら先ほど作成した /sd-ext/userinit.sh に以下の1行を追加します。
swapon -a
これだけでOKです。
あとは日本語フォントの入れ替え。Cyanogenmod 5.0.7のパーティション構成だと/systemの空き容量が非常に小さいため、通常の方法では日本語フォントを追加できません。なのでフォントファイル本体は/sd-extに配置し、/system/fontsにはシンボリックリンクを作成します。
./adb push VL-PGothic-Regular.ttf /sd-ext/DroidSansJapanese.ttf
./adb shell
cd /system/fonts
ln -s /sd-ext/DroidSansJapanese.ttf DroidSansJapanese.ttf
./adb shell
cd /system/fonts
ln -s /sd-ext/DroidSansJapanese.ttf DroidSansJapanese.ttf
ここでは個人的に大好きなVL Pゴシックを使用していますが、もちろんその他のTrueTypeFontでも全然問題ありません。
ちなみに/systemは読み取り専用でマウントしているので、上記2つの作業(swap有効化とフォント入れ替え)の際は以下のコマンドでファイルシステムのリマウントを行って下さい。
mount -o remount,rw /system
XperiaやDesire、NexusOneもいいですが、HT-03Aだってまだまだ戦える!
# chmod 6755 /sd-ext/userinit.sh
chmod 6755 /sd-ext/userinit.sh
chmod: /sd-ext/userinit.sh: No such file or directory
#
となってしまいます。これは前段階でshファイル作成に失敗してるということでしょうか?
いろいろ検索したのですが、該当項目を見つけられずに悩んでおります。
よろしければどういったことが原因として考えられるかを教えていただけないでしょうか?
よろしくお願いいたします。
たぶんuserinit.shの作成に失敗しているんだと思います。
(もしかしたら作成自体は成功していて保存先が違うだけかもしれませんが)
とりあえずファイルの有無を以下のコマンドで確認してみて下さい。
ls -l /sd-ext
ちなみにファイルはどうやって作成されましたか?
(vi、echo、母艦で作成、などなど…)
とても有益な情報ありとうございます。
自分の環境では何故かOCパッチがfastbootから実行出来なかった為、リカバリコンソールから
# flash_image boot oc-cm-5.0.7-test2-boot.imgで実行しました。
652800で常用できております。普段使用している各種ビューアーやブラウザ、文字入力までが快適に動くようになり非常に嬉しいです♪
NexusOneの購入を本気で考えておりましたが、HT-03Aも2.1ROMの登場でまだまだ遊べそうですね。
また情報、期待してます!
お褒めの言葉ありがとうございます。
fastbootが実行できなかったのは何ででしょうね?
SPLの更新がうまく行かなかったのか、fastbootコマンドのダウンロードに問題があったのか。
652で常用できているのは羨ましいです!
私は652だと即ハング、633でも数秒の命です。
528->614での体感速度の向上っぷりを考えると、652は相当に快適そう。
当たりCPUを引かれたんですね。(笑)
OSのアップデートで機能が向上するのはPCやiPhoneなどでも同じだと思うのですが、ここまでパフォーマンスが改善するというのは正直ものすごい驚きです。実用性だけ考えたらNexusOne/Desireに行ってしまうのが話が早いのですが、遊べるという意味ではHT-03Aはちょうど旬を迎えた感じですかね。
また遊びに来て下さい。
このページを参考にCM5を入れてみました。
test1、test2、test3共に初回起動は出来るんですが、APN等を設定してから再起動するとDocomo画面でフリーズしたまま起動できない状況です。
PCと繋いでddmsで見てみると、runtimeのstartをループしてるっぽいのですが、何か解決方法はないものでしょうか。
情報が少なく申し訳ないです。
機種:ht-03a
SPL:1.33.2005
私自身も再起動に失敗した事は何度かあるのですが、その時は一度電池を抜いて強制的に電源をOFFにし、再度入れ直して電源をONにすれば復活していました。
それでも駄目だとするとちょっと良策思い浮かびません…申し訳ないです。