<お約束>
当手順は完全に無保証です。ここに書かれている事を実施して被ったあらゆる被害について当方は何一つ保証する事は出来ません。当手順を実施する事で間違いなくメーカー保証は受けられなくなりますし、場合によっては大切なデバイスを煉瓦や文鎮にしてしまう可能性も十分にあります。これらのリスクについて十分に理解し、全て自己責任で対処できる方のみ先を読み進めて下さい。
まずは下準備として、recovery用の起動領域をRA-sapphireに入れ替える必要があります。といってもこの記事を読んでいる方は既に入れ替えが完了していると思いますので、ざっくりとした手順と簡単なコメントだけ書いてみます。(バイブルであるAndroid Custom Cookbookへのリンクもつけておきます。
1.AndroidSDKの導入
何はなくともこれが必要です。ここではWindowsの手順が載っておりますが、LinuxでもMacでも全然大丈夫です。(私はLinux/MacではやっているのですがWindowsでやった事がなかったりします…)
後半の手順でEclipseのインストールとかしてますが、アプリの開発とかしないのであれば全く必要ありません。SDKを落としてきて適当なディレクトに展開してやるだけで完了です。
2.fastbootの導入
これ、ACCには特に書いてないのですが、いろいろな場面で使用する(今回も使います)ので導入しておきます。htcの開発者サイトから自分のプラットフォームに合ったFastboot Toolをダウンロードして、AndroidSDKのtoolsディレクトリにコピーしておきます。
3.Goldcard作成
これ、細かい手順がたくさんあるので結構苦労するかもしれません。(私はすごく苦労しました) でも基本的には書いてある手順どおりやればちゃんと完成します。うまく行かなかったら1からやり直すくらいのつもりで、腰据えてじっくりやりましょう。ちなみに手順書ではSDの先頭にGoilcardのイメージを書き込む時のEnd-offsetは170になっていますが、たぶん169の間違いだと思います。(170byteなので0〜169が正解ではないかと)
4.OSのダウングレード
現在の公式最新ROMであるDonut(1.6)ではrecovery用起動領域を書き換える事が出来ないので、1つ前のバージョンであるCupcake(1.5)へのダウングレードを行います。ただしdocomo公式のCupcakeでなはくT-mobileのmyTouch3G用のイメージを使うため、この手順を完了するとdomocoから一切のサポートが得られなくなるはずです。じっくり考えて、決意が固まってから実施して下さい。
5.FlashRecoveryの導入
これは手順どおり進めて頂ければOKです。flashrecアプリは現在1.1.3が最新なのですが、これだとうまく行かなかったので手順書にあるとおり1.1.2を使用して下さい。
6.root権限の取得
後続の作業のために、現在の環境のroot権限を取得します。手順どおりに進めて頂ければOKです。
7.SPLの変更
これも手順書の通りに進めて下さい。ダウンロードサイトにいろいろなバージョンが存在していますが、手順書にあるとおり"1.33.2005"を使用して下さい。(それ以外を使うと煉瓦一直線のような気が…試してはいませんが)
8.RA-sapphireの導入
手順5で導入したFlashRecoveryをRA-sapphireに置き換えます。SPLは手順6で導入済みなので、fastbootを使う方法で実施できると思います。
これで下準備は全て完了しました。ここまで来ればどんなカスタムROMでも導入できる状態になっているはずです。ROMの導入方法もACCのこことかここに詳しく載っているのでそれほど悩む事はないかと思います。
ちなみにadb系のコマンドですが、母艦のシステム起動後に一度だけ以下のコマンドを入力してあげる必要があります。(Linux/Macのみ…かな?Windowsでは未確認)
sudo ./adb start-server
あと、SDカードはこの時点でパーティション分割しておく事をお勧めします。パーティション分割はRA-sapphireから実行できます。第1パーティションをFAT、第2をext3、第3をswapにしておくと幸せでしょう。サイズはSDの容量にもよりますが、私の場合8Gだったら6.7GB/1GB/256MB、1Gだったら512MB/384MB/128MBとしています。
次回はここにCyanogenmodを導入してみたいと思います。