2009年07月16日

CentOS / Xen Domain0 でシリアルコンソール

XenDom0として構築したCentOS 5.3でシリアルコンソールを使う方法。
時間がないので端折り気味で。

/boot/grup/menu.lst に太字部分を追加。
serial --unit=0 --speed=115200 --word=8 --parity=no --stop=1
terminal --timeout=10 console serial

#splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz
hiddenmenu
title CentOS (2.6.18-128.2.1.el5xen)
root (hd0,0)
kernel /xen.gz-2.6.18-128.2.1.el5 com1=115200
module /vmlinuz-2.6.18-128.2.1.el5xen ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00 console=tty0 console=ttyS0,115200n8
module /initrd-2.6.18-128.2.1.el5xen.img

あとは /etc/inittab にも以下の行を追加。
# Serial console
sc:12345:respawn:/sbin/agetty -L ttyS0 115200 vt100

最後に /etc/securetty に以下の1行を追加。
ttyS0

以下のサイトを参考にさせていただきました。
ありがとうございます!

Server « blog.shimazu.org
http://blog.shimazu.org/archives/category/server

ふかふかの部屋 - TSR - Xen 関連
http://www1.plala.or.jp/fukafuka/trouble/xen.html
posted by 月水和尚 (とも) at 15:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | Xen/仮想化全般

2009年07月13日

ubuntu 9.04 で Firefox 3.5

Firefox の最新版であるバージョン3.5がWindowsで問題なく動いてくれているので、ubuntu機のFirefoxもバージョンアップしたいなぁ…と思っていたんですが、どうやら正式サポートされるのは9.10からのようで。

ただし、今でもUbuntu Mozilla Security TeamのPPAを使うとインストール出来るようです。以下そのための手順のメモ。

まずはリポジトリにUbuntu Mozilla Security Teamのパッケージを追加。具体的には /etc/apt/source.list に以下の2行を追加します。
deb http://ppa.launchpad.net/ubuntu-mozilla-security/ppa/ubuntu jaunty main
deb-src http://ppa.launchpad.net/ubuntu-mozilla-security/ppa/ubuntu jaunty main

続いて該当リポジトリの公開鍵をインポート。
sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys 7EBC211F

パッケージの一覧を最新の状態に更新します。
sudo apt-get update

これで準備OK。Firefox 3.5をインストールします。
sudo apt-get install firefox-3.5 firefox-3.5-gnome-support latex-xft-fonts

でもって起動。まだ3.03.5が共存しているので、起動はターミナルから直接コマンド打ちます。
firefox-3.5

初回起動時には3.0の時に使っていたプロファイルがコピーされるのでちょっと時間がかかります。でもそれ故3.03.5がきれいに共存できるのでありがたい限りですが。

素の状態ではメニュー等が英語なので、以下のサイトから日本語ロケール(って表現で正しいのかな?)である ja.xpi を導入しておきましょう。

Index of ftp://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/3.5/linux-i686/xpi/
ftp://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/3.5/linux-i686/xpi/

これで完了。ざっと使った感じ特に問題はなさそうなので、私は3.5をメインにしちゃってます。私と同様にもう3.5メインでいいやーという方は、シンボリックリンクだけの問題なのでさくっと付け替えちゃいましょう。
cd /usr/bin
sudo rm firefox
sudo ln -s firefox-3.5 firefox

以下のサイトを参考にさせていただきました。
(ありがとうございました!!)

hiromasa.another :o) » Blog Archive » Ubuntu 9.04 の Firefox 3.5 と 3.5 対応の WP!Pikon
http://another.maple4ever.net/archives/923/

Ubuntu Weekly Topics:2009年7月3日号 9.10のDebian Import Freeze・OpenOffice.orgの日本語環境改善拡張機能・Firefox 3.5・UWN#148・Full Circle Magazine #26|gihyo.jp … 技術評論社
http://gihyo.jp/admin/clip/01/ubuntu-topics/200907/03

Ubuntu日本語フォーラム / Mozilla Firefox 3.5 のインストールについて
https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?pid=34412
posted by 月水和尚 (とも) at 11:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | Linux(ディストリビューション固有)

2009年07月09日

DomUのディスクイメージをDom0から参照する方法

Gentooubuntuと違い、CentOSではDomUの構築にvirt-installを使用する必要があります。virt-installではDom0で確保したLVを独自形式でフォーマットしてしまうため、DomU停止時に該当LVをDom0からmountして中身を確認したり、LVMの利点を生かして割り当てディスク量を変更する(=LVのサイズを変更する)ことが出来ませんでした。

後者は諦めるとしても、せめて前者が出来れば…と思っていたのですが、通常のmountコマンドではなく、lomountというコマンドを使えば実現できることが分かりました。(CentOSではXenパッケージに含まれています)

DomU用に作成したLVを /dev/VolGroup00/domU01_root 、マウントポイントを /mnt とした場合、マウントするためのコマンドは以下のとおりです。
lomount -t ext3 -diskimage /dev/VolGroup00/domU01_root -partition 1 /mnt

これで設定ミスってDomUが上がらなくなってしまった場合などの対応がだいぶ楽になりました。

元ネタは以下のサイトです。
有用な情報をありがとうございました!

Stray Penguin - Linux Memo (Xen-4)
http://www.asahi-net.or.jp/~AA4T-NNGK/xen4.html
posted by 月水和尚 (とも) at 17:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | Xen/仮想化全般

2009年07月08日

CentOSでOpenVPN

CentOSOpenVPNを動かすための手順。
公式リポジトリには入ってないんで、全部ソースからビルドします。

まずはビルドに必要なパッケージをインストールします。
yum install gcc gcc-c++ openssl-devel pam-devel

私はブリッジ接続派の人なので、bridge-utilsも入れておきます。
yum install bridge-utils

続いてOpenVPNで使用する圧縮ライブラリであるLZOをビルドします。
cd /tmp
wget http://www.oberhumer.com/opensource/lzo/download/lzo-2.03.tar.gz
tar zxvf lzo-2.03.tar.gz
cd lzo-2.03
./configure
make
make install

これで準備完了。OpenVPN本体をビルドします。
cd /tmp
wget http://openvpn.net/release/openvpn-2.0.9.tar.gz
tar zxvf openvpn-2.0.9.tar.gz
cd openvpn-2.0.9
./configure --with-lzo-headers=/usr/local/include --with-lzo-lib=/usr/local/lib
make
make install

PAM認証を使いたい方はPAMプラグインもビルドしておきます。
cd /tmp/openvpn-2.0.9/plugin/auth-pam
make
cp -p openvpn-auth-pam.so /usr/local/lib

ブリッジ接続派の私はブリッジの起動停止スクリプトもコピーしておきます。
cp -p /tmp/openvpn-2.0.9/sample-scripts/bridge-* /usr/local/sbin

ここでコピーしたスクリプトの起動用の方(bridge-start)は、コピーしたそのままでは使えません。自分の環境に合わせて内容を変更してください。変えるべき項目はたぶん eth_ipeth_broadcast だけで問題ないと思います。(NICがたくさんあったりブリッジ接続をしない場合はちょっと違いますが)

OpenVPNの起動スクリプト(initスクリプト?)も /tmp/openvpn-2.0.9/sample-scripts/openvpn.init として提供されているんですが、中身がちょっと複雑すぎ。私は簡素化したこんなスクリプトを使っています。
#!/bin/bash
#
# openvpn This shell script takes care of starting and stopping
# openvpn on RedHat or other chkconfig-based system.
#
# chkconfig: 345 24 76
# description: OpenVPN daemon
# processname: openvpn

INIT_PROG=openvpn
VPNCONF=/usr/local/etc/openvpn/openvpn.conf

#
# Source Redhat function library.
#
. /etc/rc.d/init.d/functions

# Track on path to oenvpn if not already in PATH
VPN_PATH=":/usr/local/sbin"

PATH=$PATH$VPN_PATH
export PATH

RETVAL=0

# See how we were called.
start() {
# Start network bridge
echo "Starting network bridge ..."
bridge-start
# Start daemons.
echo -n "Starting $INIT_PROG: "
/sbin/modprobe tun > /dev/null 2>&1
$INIT_PROG --daemon --config $VPNCONF
RETVAL=$?
echo

[ $RETVAL -eq 0 ] && touch "/var/lock/subsys/${INIT_PROG}"
return $RETVAL
}

stop() {
# Stop daemons.
echo -n "Stopping $INIT_PROG: "
killproc $INIT_PROG
RETVAL=$?
echo
# Stop network bridge
echo "Stopping network bridge ..."
bridge-stop

[ $RETVAL -eq 0 ] && rm -f "/var/lock/subsys/${INIT_PROG}"
return $RETVAL
}

case "$1" in
start)
start
;;
stop)
stop
;;
status)
status $INIT_PROG
RETVAL=$?
;;
restart)
stop
start
RETVAL=$?
;;
*)
echo $"Usage: $0 {start|stop|status|restart}"
exit 1
esac

exit $?
最後にOS側での設定。IP packet forwardingを使うので、/etc/sysct.conf の以下の記述を修正します。
net.ipv4.ip_forward = 0
 ↓ 修正
net.ipv4.ip_forward = 1

これで再起動すればIP packet forwardingが利用可能になりますが、変更を再起動なしに即時反映させたい場合は以下のコマンドを実行します。
echo 1 > /proc/sys/net/ipv4/ip_forward

以上でインストール自体は完了ですが、もし公開鍵暗号を使ったユーザ認証をしたいのであれば、公開鍵暗号基盤の管理ツールである easy-rsa を回収しておきましょう。(あとで別のサーバで展開して使用します)
cd /tmp/openvpn-2.0.9
tar cvf ~/easy-rsa.tar easy-rsa

ここまで行けばあとは設定するだけ…なんですが、これがまた結構大変です。ドキュメントを読めば必要なことはみんな書いてあるんですが、何しろ英語なので…。(←英語の読解力がものすごく弱い)

そんな私の救世主となってくれたのがこちらのサイト。

OpenVPNの日本語情報
http://freescitech.net/2/index.html

こちらのWEBMASTER様が日本語訳をしてくれていなかったら、私にはたぶんOpenVPNの構築は無理だったのではないかと思います。本当にありがたいことです。

あと、最近になって日本語公式っぽいサイト(実際には違うと思いますが)が出来ていました。

OpenVPN.JP
http://www.openvpn.jp/

こちらでは日本語のドキュメントと共に、日本語版のOpenVPN GUIが公開されているようです。英語版でも特に難しいところはありませんが、出来れば日本語で、という方はお試し下さい。(私は使ったことがありませんが)

−追記:2009/07/14−
IP packet forwardingの設定が漏れていたので追記しました。

−追記:2009/07/16−
initスクリプトの不具合を修正しました。
easy-rsaの回収手順を修正しました。

−追記:2009/09/03−
initスクリプトをchkconfig対応のために修正しました。

<参考サイト>
猫ぐらし: 自分でインストールしたサービスを chkconfig --add するためには
http://makisuke.seesaa.net/article/6066867.html
posted by 月水和尚 (とも) at 18:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | Linux(ディストリビューション固有)

2009年07月07日

CentOS on CentOS

今までずっとXenの取り扱いはDom0Gentooを使っていたんですが、ここ最近全然カーネルがアップデートされない(どころか2.6.21はMASKされてしまった)状況にがっかりして、Dom0に使うディストリビューションの入れ替えを決意。

真っ先に考えたのはデスクトップでずっと使っているubuntuだったんですが、これまたXenサポートは非常に弱い感じ。9.04になってDom0サポートはなくなったっぽいし、DomUも公式カーネルだとネットワークに不具合があるし。(これは9.04で直ったのかな…チェックしてないな)

んで、どうせ使い道はサーバ用途。鉄板のCentOSで試してみるか…とやってみたら、これがものすごい簡単に構築できてびっくりしました。CentOSってDom0DomUもしっかりサポートされてるんですね。と言うわけで、構築手順のメモ。

まずはDom0側。普通にCentOSをインストールすればいいんですが、DomU用にディスクを残しておきたいので、パーティションの設定時に / が使うLVのサイズを小さくしておいてください。(デフォルトだと残りサイズ全部割り当ててしまう) アップデートなど行った後、Dom0に必要な xenkernel-xen をインストールします。
yum install xen kernel-xen

続いて起動時に xenblk が読み込まれるよう、以下のコマンドを入力します。(modprobe.confxenblkモジュールを読み込むためのエントリを追加しています)
echo alias scsi_hostadapter xenblk >> /etc/modprobe.conf

さらにXen対応のカーネルが使えるように、カーネルの設定ファイルである /etc/sysconfig/kernel を以下のとおり修正します。
DEFAULTKERNEL=kernel
 ↓ 修正
DEFAULTKERNEL=kernel-xen

これでDom0の準備は完了です。(簡単ですね!)
あとは再起動すればXenの環境で上がってくるのですが、単純な再起動だと今使ってるカーネルのまま立ち上がってしまいます。grubのメニューから起動するカーネルを選べる方は問題ありませんが、私のように実機にキーボードもディスプレイも付けてない人だと困ってしまうので、ここは思い切ってデフォルトで起動するカーネルをXenのカーネルに切り替えてしまいましょう。修正するのは /boot/grub/grub.conf の以下の1行です。
default=1
 ↓ 修正
default=0

再起動したら、uname -r で使っているカーネルを確認してみましょう。
# uname -r
2.6.18-128.1.16.el5xen

カーネル名の最後にxenが付いてれば成功です。

続いてDomU側。これは以前に書いたCentOS on Gentooを参考にしつつ行きます。

まずはファイルシステムの作成。分かりやすさを考えて、Dom0のLV=DomUのディスクとし、1つのディスクは1つのパーティションしか持たないような構成にしました。最低限必要な構成として、/6GB/boot128MBswap512MBという3つのパーティションを作成します。
lvcreate -L6G -ndomU01_root VolGroup00
lvcreate -L128M -ndomU01_boot VolGroup00
lvcreate -L512M -ndomU01_swap VolGroup00

この時、環境によっては、
/dev/hda: open failed: No medium found

というメッセージが出るかも知れません。その場合は /etc/lvm/lvm.conf を以下のとおり修正します。
filter = [ "a/.*/" ]
 ↓ コメントアウトする
# filter = [ "a/.*/" ]

# filter = [ "r|/dev/cdrom|" ]
 ↓ コメントを外す
filter = [ "r|/dev/cdrom|" ]

修正が完了したら以下のコマンドを実行します。
vgscan

これで該当メッセージが出なくなるはずです。

DomU用のLVが完成したら、いよいよインストールです。確保するメモリを256MBDomUの名前を domU_01 とすると、インストールコマンドは以下のとおりです。
virt-install -n domU_01 -r 256 -f /dev/VolGroup00/domU01_boot -f /dev/VolGroup00/domU01_swap -f /dev/VolGroup00/domU01_root -b xenbr0 -p --nographics -l http://ftp.iij.ad.jp/pub/linux/centos/5/os/i386/

普通にテキストインストールするのと同じインストーラが実行されるので、よしなにインストールしてください。grubとか普通にインストールしちゃって大丈夫です。(あくまでDomUのディスク上にインストールされるので) あ、パーティション構成だけは手動で行うようにしてください。でないとせっかく専用のディスク(=Dom0のLV)を定義したのに、まとめてLVMの領域にされちゃうので。("Create Custom Layout"を選択するとうまく行くと思います)

インストールが完了したらリブートします。OSの初回起動時に"Setup Agent"なるものが起動しますが、どれも実行せずにexitしてください。実行してしまうとツール自身を終了できずに後続処理が行えなくなってしまいます。(私の環境固有の問題かも知れませんが…)

−追記:2009/07/08−

Setup Agentがおかしくなるのは私が作業に使っていたターミナル(Poderosa 3.0)固有の問題みたいです。gnome-terminalから作業したら問題なく継続することが出来ました。

−追記ここまで−

これでお終い。

以下のサイトの情報を参考にさせていただきました。
(ありがとうございました!)

仮想マシン構築(Xen) - CentOSで自宅サーバー構築
http://centossrv.com/xen.shtml

「/dev/hdc: open failed: No medium found」が表示される:気ままな日記:So-net blog
http://gokun7.blog.so-net.ne.jp/2008-11-20
posted by 月水和尚 (とも) at 17:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | Xen/仮想化全般
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