2009年06月25日

GDMでもsynergyを使う

Synergy超便利だけど、最初に実機からログインしてGnome立ち上げないと使えないから結局クライアント側にもキーボードとマウスが必要なんだよね…と思ってたら、全然そんな事はありませんでした。ちゃんと本家にやり方書いてありましたね。(ちゃんと読め>自分)

Synergy Autostart Guide
http://synergy2.sourceforge.net/autostart.html

というわけで、手元のubuntu 9.04の環境で検証してみました。

まずはGDM起動時にsynergyが立ち上がるように、/etc/gdm/Init/Default のファイルの最後の方(最終行の exit 0 の直前ですね)に以下の記述を追加します。
/usr/bin/killall synergyc
sleep 0.1
/usr/bin/synergyc synergy-server-hostname

続いてGDM終了時(=Gnomeの起動が始まる直前)にsynergyが停止するように、/etc/gdm/PostLogin/Default のファイルの最後の方(最終行の exit 0 の直前ですね)に以下の記述を追加します。
/usr/bin/killall synergyc
sleep 0.1

最後にログイン後のGnome上でsynergyが使えるように、/etc/gdm/Xsession に以下の記述を…と書きたいところなのですが、私の環境ではうまく行きませんでした。プロセスは上がるんですが、サーバ側と通信してくれないんですよね。なのでGDMの設定としては何もせず、Gnomeの自動起動するアプリとしてsynergycを登録しています。(これで問題なく動きます)

これで非常に快適になりました。逆も出来るのかな…と調べてはみたのですが、Windows側をクライアントにすると画面ロックかけたときにsynergy経由でロック解除が出来ないらしく、ちょっと実用に耐えそうにありません。素直にWindowsを親にしときますか…。

sleepを0.1にするアイディアはこちらのサイトから拝借させていただきました。(ありがとうございます!)

Ubuntu/Install/Synergy - やましーウィキ - livedoor Wiki(ウィキ)
http://wiki.livedoor.jp/yamashitatakuya/d/Ubuntu/Install/Synergy

あと、全角/半角キーが効かない問題はこちらのサイトでパッチ適用版が配布されています。(便利に使わせていただいております…ありがとうございます!!)

Synergy - 斜に
http://naname.jp/index.php?Synergy
posted by 月水和尚 (とも) at 15:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | Linux(UNIX)全般

2009年06月24日

オフラインでWikipedia検索 Returns!

今さらかもですが、AppStoreでEBPocket free for iPhone/iPod touchを発見!
小躍りしながらインストール。おぉ、動く動く!!

大喜びした勢いで、以前作ったオフラインWikipediaを再作成することにしました。基本的な手順は以前書いた

オフラインでWikiPedia検索
http://bird-memo.seesaa.net/article/88022281.html

と大きく変わりませんが、私の使ってるディストリビューションがGentooからubuntuに代わり、使用させていただくツール類もバージョンが上がっていたので、未来の自分のために改めてメモ。以前の記事で触れた部分は適当に端折って書いてしまうのでご注意下さい>未来の自分。

−重要な追記:2009/06/25−

ubuntu 9.04のperlは64bit整数型(USE_64_BIT_INT)がサポートされていないため、変換作業の最後の方で処理が異常終了してしまいます。perlをセルフビルドしない限り解決策はなさそうです…残念。

ウィキペディアの辞書化 その2 - はけの徒然日記
http://d.hatena.ne.jp/hake/20090516/p1

−重要な追記:ここまで−

まずは下準備として必要なパッケージを導入しておきましょう。今現在の私の環境で追加が必要だったのは zlib1g-dev / perlmagick / mimetex の3つ(とその関連パッケージ)でした。後者2つは数式を含めない設定にすれば必要ないはずです。
sudo apt-get install zlib1g-dev perlmagick mimetex

ビルド環境が整ってない場合はそれも整えておきましょう。(導入するのって build-essential でしたっけ?)

続いてツールの準備。まずは変換ツールであるwikipedia-fpwを導入します。現時点で最新版のファイル名はwikipedia-fpw-20090428-src.tar.gzでした。ダウンロードして、適当な場所に展開します。(私は/workにしました)
cd /work
wget http://ikazuhiro.g.ribbon.to/dic/files/wikipedia-fpw-20090428-src.tar.gz
tar zxvf wikipedia-fpw-20090428-src.tar.gz

ツールのディレクトリとしてwikipedia-fpw-20090428が出来上がります。中に wikipedia-fpw.conf という設定ファイルがあるので、必要に応じて修正します。私が変えたのは以下の2箇所です。
'mimetex' => 'mimetex',
'math_black' => 0,

それ以外の場所はお好みでどうぞ。

続いてJIS X 4081 形式の書籍データ生成ツールであるFreePWINGを導入します。現時点での最新バージョンは1.6でした。以前の手順ではwikipedia-fpwの作者様が作成したパッチ適用版を使用させていただいておりましたが、該当パッチは全て本家FreePWINGにマージされたそうです。
導入は普通のビルド手順どおりなので一気に行きます。
cd /work
wget ftp://ftp.sra.co.jp/pub/misc/freepwing/freepwing-1.6.tar.bz2
tar jxvf freepwing-1.6.tar.bz2
cd freepwing-1.6
./configure
make
sudo make install

最後に辞書の圧縮ツールとしてEB Libraryを導入します。現時点での最新バージョンは4.4.1でした。
導入はこれまたお作法通り。
cd /work
wget ftp://ftp.sra.co.jp/pub/misc/eb/eb-4.4.1.tar.lzma
tar xvf eb-4.4.1.tar.lzma --lzma
cd eb-4.4.1
./configure
make
sudo make install

これで準備完了。いよいよデータの入手と変換に入ります。

まずはデータベースダウンロードのページから最新版のデータを入手します。必要なのはjawiki-latest-pages-articles.xml.bz2というファイルになります。

これを書いている時点でのファイルサイズは938.3MBととっても巨大です。覚悟してダウンロードしましょう。あとダウンロードするファイル、変換するための中間ファイル、最後に出来る辞書ファイルで10GB前後のディスクを消費します。それなりの空きスペースを確保しておきましょう。

ダウンロードして展開し、先ほど準備したwikipedia-fpwのディレクトリに移動します。その際ファイル名は wikipedia.xml に変更しておく必要があります。
cd /work
wget http://download.wikimedia.org/jawiki/latest/jawiki-latest-pages-articles.xml.bz2
bzip2 -d jawiki-latest-pages-articles.xml.bz2
mv jawiki-latest-pages-articles.xml wikipedia-fpw-20090428/wikipedia.xml

では変換作業に入ります。wikipedia-fpwのディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行します。
cd /work/wikipedia-fpw-20090428
fpwmake
fpwmake catalogs
fpwmake package

変換にはかなりの時間がかかります。環境にもよりますが、4時間とか5時間とか。慌てず騒がずのんびり待ちましょう。カタログ作成は一瞬、パッケージの作成は最後のZIP圧縮に結構時間がかかります。ただZIP書庫はどうせあとで解凍するので、ZIP書庫作成の段階に入ったらCtrl+cで処理を止めちゃってもOKです。

さて、辞書ファイルが完成したら辞書の圧縮を行います。ZIP書庫が完成してしまった方はあらかじめ解凍しておいてください。ここまでの作業でカレントディレクトリにWIKIPというディレクトリが出来ていると思いますが、これが辞書ファイルの格納先です。ここに移動して、辞書の圧縮を実施します。
mkdir /work/wiki-ebzip
cd WIKIP
ebzip --level 5 --output-directory /work/wiki-ebzip

これでお終い。

作業自体は簡単ですが、とにかく待ち時間が長いです。出来るだけ時間に余裕があるときに実施されることをお勧めします。変換作業などは夜にスタートしてそのまま寝ちゃうくらいでいいかもしれません。

ツール作者の方々に感謝いたします。ありがとうございました。
posted by 月水和尚 (とも) at 16:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | iPhone/iPod Touch

2009年06月22日

iPod Touchで電子辞書 - もし専用機と戦わば -

iPod Touch関係の情報源としていつもお世話になっているAppBankさんに、キャンペーンで「ウィズダム和英・英和」の購入資金を援助していただきました。(ありがとうございます!)

早速購入していろいろと使ってみたのですが、AppBankさん他いろいろな方々が絶賛している理由がよく分かりました。検索のしやすさ、結果の見やすさ、なぞり検索によるジャンプなど、使っていて本当に「便利だぁ」と思わせられる事ばかり。各所での高評価も頷けます。

iPhoneユーザによるiPhoneアプリとしてのレビューはAppBankさんを始め秀逸なものがたくさんありますので、私はちょっと見方を変えて、非iPhoneユーザが新規に電子辞書を購入する事を想定して「iPod Touch + ウィズダム和英・英和」vs「電子辞書専用機」という形でレビューを書いてみたいと思います。勝ち負けを決めると言うよりは、両者のいいところ、得手不得手を洗い出せたらいいなと思ってます。使えるコンテンツ数は今回評価対象にはしない事にしました。最近の専用機は辞書が100入ってるとかちょっと尋常じゃないので。あくまで英語の辞書としての勝負という事でよろしくお願いします。(一部国語辞典だけは触れますが)

(長いので続きは折り込みます)
posted by 月水和尚 (とも) at 02:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | iPhone/iPod Touch
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